就労支援の場面で、例えば今まで就労経験がない児童だとしても、若くて体力があるというなら、それは立派なアドバンテージになりうる。

 

幾多にある求人案件の中で、職務経歴や学歴、資格、即戦力などが従業員採用の大きな判断基準となる企業がほとんどだろうが、それらにとらわれなかったり、社会貢献的に人材を募集している企業もないことはない。

 

例えば就職に結びつくまでなかなか難しい人がいたとしても、数打てば当たる。私はこのように思ってる。10がだめなら20。それが駄目なら30、40、50。100くらいまではあきらめず挑戦すれば、拾ってくれるところもあるだろう。

 

また、もし仮に就職することができても、しっかり仕事をこなせるだろうか、継続して勤務することができるだろうか、見通しが立たないこともある。そんな時、私はこのように思っている。

 

「やってみなくちゃ分からない。」

 

人は誰でも失敗することがあるし、失敗から学ぶことも多い。

 

もしもやってみてダメだったら、しょうがない。次やれるようになればいい。

 

若い時ほど色々と挑戦して、失敗したらしょうがない。それを糧にすればいい。失敗を繰り返しながら、力をつけていけばいい。

 

時にひどく苦い思いをしても、後になって成長したときに、それが笑い話になったりする。失敗は、後に財産と変わりうる。

 

回りくどい話になった。前の投稿で記述した保育士になりたいという希望を持った児童。それにつながりそうな求人案件をピックアップし、手あたり次第アプローチをしてみた。

 

ほとんどが電話からすぐにお断りされたが、10か所目くらいだろうか。面接をしてくれるといった事業所が見つかった。

 

敢えて児童の状況を隠さず説明し、その上で採用をご検討いただくことにした。私も面接に同行し、本人には、真摯に面接に臨んでもらった。

 

駄目で元々。そんな思いだったが、面接終了時にその場で内定をいただくことができた。私も想定外の展開だった。

 

今のところその児童は、楽しく仕事をすることができているようだ。仕事をしながら少しずつ少しずつ前進し、色々なことを吸収し、いずれ夢を叶えてもらいたいと思う。