ハローワークで求人の申込をすると、多くの人から応募がある。そしてそれに伴うように、現在の厳しい雇用情勢を改めて窺い知らされる。
当然ながら、幾つかの参考資料と面接という短い時間の中では、その人の人となりを知ることは容易ではない。
採用時に試験や実習を設けて、篩に掛ける方法もあるが、それに残った人が必ずしも仕事で成果をあげてくれたり、会社に貢献してくれるとも限らない。 ※ここでいう成果や貢献という概念は広義である。
人を採用することはとても大変なこと。もちろん責任も重大。
従業員として会社に迎え入れることになれば、その人はもとより、その人の家族の生活まで考えることも必要となる。
厳しい生活状況下で、藁にもすがる思いで応募をされてくる人もいるだろう。
しかし限られた採用枠の中では、誰かを採用することによって、不採用とせざるをえない人もいる。
多くの人を採用したい気持ちもあるが、事業所のご利用者、ご家族をはじめ、すでに雇い入れている従業員やその先の家族ことも考える必要があるため、安易に人を採用できる訳でもない。
それら諸々を踏まえた上で、応募者の就職活動と真摯に向き合い、誠実に臨み、その上でいい人とのご縁に恵まれればと切に願っている。