本日2月4日は、社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験が行われています。

 

この日を照準に合わせて、寝る間を惜しんで試験勉強をしてきている方も数多くいらっしゃるかと思います。受験された方の努力が報われますようにと、”ゆめの駅”から祈念している次第です。

 

対人援助実践の現場では、資格が全てではないという言葉を耳にする場面がありますが、私も全くそのように思います。資格がなくても知見が深く、広いネットワークを用いて、質の高いサービスを提供している援助者は存在しています。反対に、資格があるだけで偉いとか優れているとかと勘違いしている援助者も、残念ながら存在するものと思います。

 

当然ながら、良いサービス(援助実践)が提供されているか否かを判断するのは、資格の有無ではなく、それぞれのサービス被提供者(利用者本人)であることを忘れてはなりません。

 

それでは資格取得があまり意味をなさないかと言ったら、もちろんそんなことはないと思います。資格を取得するには、それなりに勉強をしなければなりませんし、それによって知識が身に付き、見識が広がることにも繋がります。すでに対人援助実践を行なっている方にとっては、自身が行ってきている実践と照らし合わせをしたり、改めてフィードバックをすることができたりと、多様なベネフィットが考えられます。

 

すなわち、資格取得が自身の成長や自信に繋がったりするという点では、それは大きな意味・価値があるように思います。

 

対人援助実践の現場で働きたいという場合にも、資格の所持が一つの採用基準となることもありますし、それが賃金形態に関わってくることもあります。また、サービス被提供者(もしくはそのご家族)の中には、この援助者は信頼に足りるのかどうかを、資格の有無で判断される方もいらっしゃいます。

 

このように、資格取得は援助者の専門性や信頼性を高めるのに一定の効果をもたらしていることは事実だと思います。しかし一番大切なのは、援助者の「力量」と「心の豊かさ(人間的魅力)」であって、それが100%資格の有無で決まるかといったらそうではありません。

 

対人援助実践の現場において、資格取得はあくまでも過程であって、大事なのは、今後その資格をどのように生かしていくかではないでしょうか。

 

それにしても本日は気持ちの良い快晴。 皆さまのゆめが叶いますようにと。