転石苔を生ぜずということわざがあります。

 

そのことわざには二つの意味があり、①「活発な活動をしている者は、いつまでも古くならない」との意味と、②「一か所に落ち着かない者は大成しない」との意味があります。まるで真逆の意味を持ち合わせている不思議なことわざです。

 

大学院でご指導いただいている白石先生は、本当に幅広い活動をされており、人から頼られることは断れない(断らない)主義で、上述したことわざの真意は①であることを証明したいとお話しされていました。

 

また、全国児童養護施設協議会の武藤副会長は、先日の勉強会で、日々の援助の基本姿勢として、①養護、②研究、③運動の三つの要素を欠かすことができないとお話しされていました。

 

世の中は日々変化していて、それに伴うように福祉領域に対する社会的ニーズも変容していきます。適切な感性(見識)、幅広い視野、精度の高い情報収集、冷静な分析、柔軟な思考、軽快なフットワーク(行動力)、あくなき向上心、成長のための自己研鑽、ソーシャルワーク実践には多様な要素が必要になるものと感じています。

 

私自身は、①援助実践、②研究活動、③ソーシャルアクション、④福祉(事業)経営の4つの柱を軸に、苔が生じないような活動を展開していきたいと思います。

 

ソーシャルワーク実践の心構え(備忘録)として。