先日朝早く、ホームから比較的近くで一人暮らしをしているOBからの電話が鳴りました。

 

こんな時間にどうしたのか、何かトラブルに巻き込まれたのか。

 

胸騒ぎを振り払って電話を出たところ、普段とは違った声のトーンで「朝早くにすみません。相談があるんですが・・。」とのことで。

 

どうしたのかを聞いてみたところ、

「昨晩から体調が悪く、先ほど体温を測ったら39度あって・・・もしできたら病院に連れて行って欲しいんですけど。」との相談でした。

 

ホームから比較的近くに住んでいることが奏功し、その後早い段階で病院に連れて行くことができました。

 

退所後にアフターケアの実効性や効率性を鑑みると、ホームから比較的近くを生活拠点としてもらうことが望ましいと言われていますが、身をもって実感することができた出来事でした。

 

本人は、私に連絡してくる前に、自ら職場に連絡を入れていて。病院の診察後もしっかり職場へ状況報告をしていました。社会に出て、一人暮らしをして、色々な人に揉まれて、支えてもらいながら成長しているんだなと感心させられました。

 

その後家に送り届け、しっかり静養するように言い聞かせて、療養用の食料を差し入れして。翌日に電話をしてみたら処方された薬が効いたのか、熱も下がり随分良くなったとのことでした。

 

ホームを出てからも関係は続く。だからこそ何かあったときに駆けつけやすい、ホームに来てもらいやすいところで自立生活を送ってもらうこと。それを見守っていくこと。ある意味当たり前のことですが、大事なことですね。