本日は3月31日、早いもので今年度も終わります。

 

今年度のハイライトとして、7月にNEXT福島が開所し、9ヶ月の期間で5名の児童がホームを利用することとなりました。自立援助ホームの利用ニーズは、各地域に潜在していることが改めて実証されたように思います。

 

上述した5名のうちの4名の児童が入所時には仕事が決まっておらず、入所後の就労支援によって仕事に就くこととなりました。ホーム内の諸々の支援と並行して、就労支援にも日々尽力されている根本ホーム長、渡辺副ホーム長には頭が下がる思いです。

 

ひと昔と比較すると、入所(社会的養護)児童の特性が少しずつ変わってきているとはよく耳にする話ですが、それも関連するのか課題が散在、山積し、就労になかなか結びつかない児童も存在しています。

 

それでも自立援助ホームの児童は仕事が生活の基本。仕事を見つけ、仕事をしながら他者との交流が生まれ、様々なことを学び、習得し、発見し、そして自身の成長と将来の自立につなげていってもらいたいと思います。

 

また、5名のうちの2名の児童から高校進学の希望があり、外部講師を招いて学習支援にもしっかり取り組んでもらった甲斐あって、先日いずれの児童も無事高校受験に合格したとのことでした。本人たちに丁寧に勉強を教えてくれた講師の皆さんにも、厚くお礼を申し上げます。

 

高校生活は仕事同様に、様々な気づきを得ることができるものと思いますし、得られる財産も多岐に渡るものと思います。高卒資格を得ることになれば、将来の就業選択肢を広げることに役立ちます。

 

仕事と学業の両立は、口で言うほど甘くないのは承知していますが、実際にそれをやってきている自立援助ホームのOB・OGもたくさんいます。大変でしょうが是非とも頑張ってもらいたいと思います。

 

以上がNEXT福島の話となりまして、横浜のNEXTは、今年度3名の児童がホームを出て一人暮らしを始めたり、家庭に戻りました。現在は6名の児童がそれぞれ目的を持って、ホームで共同生活を送っています。

 

これからも紆余曲折あるかと思いますが、数年後に訪れる自立をした際の糧となってもらえるような経験を、ホームの生活から体得してもらいたいと思います。

 

私たちの”関わり”の結果なんてすぐ形として現れるのではなく、後になってようやく分かるもの。それを踏まえながら、年度が変わっても長い目で関わり続けていきたいと思います。