所縁ある福島県内に自立援助ホームがなかったことから開設準備に取り掛かり、昨年7月1日にNEXT福島を開設してから丸一年経過しました。

 

同時に入所児童も少しずつ増えていき、社会的養護領域における高年齢児の受け皿の必要性は、それぞれの地域に潜在していることも、NEXT福島の開設によってリアルに実感することができました。

 

様々ないきさつを経て、自立援助ホームを利用することになったそれぞれの児童。当然ながら、ケースはステレオタイプで語ることはできません。

 

顔を付き合わして話をする、純粋に思いを伝える、そのような人間活動の基本を行うことすら難しいケースが存在する場合もあります。

 

対人援助職全般に言えることですが、援助者だって人間であることから、誠心誠意対応してもそれを裏切られるようなことを繰り返されたら、やりきれない思いにかられることだってあります。

 

対して、目の前の児童の何気無い振る舞いに、元気や励みを与えてもらえることもあります。

 

日々関わる児童の変化に一喜一憂し、多様なケースの対応に試行錯誤し、それを繰り返しながら私たち自立援助ホームの存在意義が、より確固たるものになっていくのではないでしょうか。

 

開設して1年。縁あってNEXT福島に入所してきた児童と、その援助実践に尽力しているNEXT福島の職員の皆さん、NEXT福島を支えてくださる関係機関の皆さんに、心より感謝を申し上げます。